HALion Sonic SE 卒業式
Unagi DTM Advent Calendar 2020 11日目です。
この記事は
- DTM を始めてから HALion Sonic SE を卒業するまでの経緯を述べます
- いいところとか物足りなかったとことか書きます
はじめに
私のおじいさんがくれた初めての DAW それは Cubase 7 Artist で私は高三でした その付属音源は軽くてライブラリが豊富で こんな素晴らしい音源をもらえる私は きっと特別な存在なのだと感じました 今では私がおじいさん 孫にあげるのはもちろん Cubase なぜなら彼もまた特別な存在だからです
DTM を始めた時、すでに音源を持ってたって人はそういないんじゃないでしょうか。もし持ってたらあなたは変なオタクか親が DTMer でしょう。
かくいう私も iPhone の Music Studio から DTM をはじめた身なので、初めて Cubase を購入した時には音源が必要ということすら知らず。 その後 2 年くらいは付属音源の HALion Sonic SE をメインに曲を作っていました。
その頃作った曲。オケは HALion Sonic SE と MT Power Drum Kit だったはず...
その後 HALion Sonic を当時 1 万くらいで買い、Komplete、BFD3 と、後は専用音源沼にズブズブです。これらの話も今度書きたいですね。
HALion Sonic SE て何
あの Steinberg 社が開発した総合音源です。生楽器からシンセまで収録されています。 内部的には 6 種類に細分化された音源と、それらを読み込むプレイヤーがセットになってます。 ざっくりと、Flux と TRIP がシンセで、それ以外が生楽器とかです。
上位版には HALion Sonic 3(約 3 万円)と、HALion 6(約 4 万円)があります。
HALion Sonic は SE と比べて圧倒的に音源が増えています。MOTIF 開発チームが手掛けているとのことですが、MOTIF 持ってないので音の違いはわからんです...すみません。(MOXF8、欲しい...)
HALion は色々機能が豊富な ソフトサンプラーとのこと。HALion Sonic も付いてきます。持ってない & よくわかってないので解説は他の人に任せます。
入学式(よかったとこ)
無料
タダですよタダ。
Cubase をインストールするときにチェックを入れとくと勝手に入ってきますが、当然無料で配布されています。
合作するときとかこれ使って仮打ちするのにいいです。VST 以外の形式もあるので、とりあえず全員入れてくれや。
サウンドライブラリーの豊富さ
総合音源なので当然っちゃ当然ですが、結構サウンドライブラリー(プリセット)があります。ざっと数えてみましたが 1000 種類くらいはあります。(HALion Sonic 2 は 3000 種類くらいありました)
そのわりに Character(属性)とレーティングでフィルタリングができるので音源が探しやすいです。
結構楽器の種類とかで絞り込める音源はあるのですが、"Analog"とか"Dark"とかの属性で絞り込めるのはありがたいです。シンセとかプリセット名だけでは何もわからんので、"Clean"な"Lead"みたいな属性を指定して調べるとサクサク使えます。音源をまたいで検索できるのはありがたいですね。
軽い
Steinberg が作ってるだけあってこいつが原因で落ちることがほぼないです。えらい。
環境にもよると思いますが、秒で読み込めます。ループ再生にしておいて、下キーを押す➝ Enter キーを押すだけで試聴してけるので、音色総当たり戦法が楽です。
動作に必要な HDD の容量は 30GB って書いてありましたが、実際にインストールされてそうなフォルダを探してみると 100MB くらいでした。はたして。
卒業式(ものたりんとこ)
フリー音源という先入観はあったのかもしれませんが、いい曲ができてくると専用音源に差し替えたくなるのがDTMer。 音源がそろってきた3年目くらいから相対的に使わなくなってきました。
生楽器
シンセとかはプリセットに任せてごり押しできるのですが、それが通じないのが生楽器。 ストリングスやベースをリアルに打ち込もうとすると奏法切り替えでキースイッチがほぼ必須みたいなところがあるんですが、 HALion Sonic SE では対応している音源がそこまでないんですね...
音によりますが安っぽい感じがします(ギターとか)。個人の感想です。 音色自体の編集も変えれる項目がそこまで多くはなかったので、音作りはやりづらい気がします。うまい人はこれで十分なんでしょうか?
The Grandeur を初めて使った時に蓋の閉じ具合が調整できるの、ちょっと感動してました。
ドラム
ドラム音源のグルーブのプリセットがなくて、気合で手打ちするかループ素材を使うかの二択だったので、こっちはすぐフリー音源に乗り換えてしまいました。 MediaBay から召喚できる MIDI Loop を使えばそれなりにいけることを知ったのはだいぶ後でした。わかりにくくないですか?
ドラムキットのスネアだけ変更、みたいなこともできないので、どちらにせよあまり使い勝手がよくない気がします。BFD3 万歳。
まとめ
うまい、安い、早い。
曲の仮打ちには十分ですし、ライブラリが多い分シンセのバリエーションを増やす点で悪くないんじゃないでしょうか。 卒業後買ってしまった HALion Sonic 2 はシンセだけで 1500 種類くらいあり、選ぶだけで楽しいのでまだまだ現役です。 あんま音作りに凝りすぎて思いついたメロ忘れるのは勿体ないですし。
ただ生楽器を凝ろうとすると相応の苦労が発生するため、物足りなくなってきたらアップグレードするか別の音源に乗り換えると精神衛生上大変良いとされています。 Steinberg に魂を売りつつある身としては、HALion ちょっと使ってみたいですね。
それでは。